2024.11.14
  • キッズ向けコラム

小学校の委員会一覧。種類や活動のねらいをキッズ向け解説!

※この記事は小学生の読者を想定して読みやすい文章で作っています。

学校での生活をより良くするために、みなさんは様々な委員会活動に参加していると思います。給食の時間に放送を流してくれる放送委員会や、図書室の本の整理をしてくれる図書委員会など、たくさんの委員会があって、それぞれが大切な仕事をしていますよね。 でも、「なぜ委員会活動があるの?」「どんな委員会があるの?」「委員会で何をすればいいの?」といった疑問を持っている人もいるかもしれません。また、「部活動とどう違うの?」と考えている人もいるでしょう。 この記事では、学校の委員会活動について詳しく説明していきます。委員会活動の目的や種類、そして具体的にどんな活動をするのかを知ることで、みなさんの委員会活動がもっと楽しく、やりがいのあるものになるはずです。

委員会活動の特徴

委員会活動は、学校生活をより良くするために、みんなで協力して行う活動です。一人一人が学校の一員として責任を持って活動する大切な機会です。例えば、美化委員会の人は学校の環境を整えることで、みんなが気持ちよく過ごせる学校づくりに貢献します。また、放送委員会の人は、正確な時間に放送を流すことで、学校全体の活動がスムーズに進むようにしています。

何年生から委員会活動に参加できるの?

委員会活動は、主に5年生と6年生が担当します。学校によって4年生からの場合もありますが、ほとんどの小学校では、5年生になると必ずどれかの委員会に所属することになります。

これは、高学年として学校のお手本となれるように、そして責任のある仕事を任されるようになったことの表れでもあります。4年生以下の人は、今の委員会の活動をよく見て、自分が高学年になったときにどの委員会で活動したいか、考えておくとよいでしょう。

委員会と部活動の違い

委員会と並んで高学年から参加が始まることが多い部活動。こちらは、自分の好きなことや得意なことを伸ばすための活動です。スポーツや音楽、図画工作など、自分で選んだ活動に打ち込むことができます。 委員会は「みんなの学校生活をよくする」ことが目的ですが、部活動は「自分の興味や才能を伸ばす」ことが目的なのです。どちらも大切な活動ですが、その役割は違うというわけですね。

委員会活動で育つ大切な力

委員会活動には、みなさんの成長にとってとても大切な意味が込められています。「なぜ委員会活動が必要なのか」について、少し考えてみましょう。

責任感と協調性

委員会活動では、自分に任された仕事をしっかりとやり遂げる経験を積みます。これは、将来社会で生きていく上でとても大切な「責任感」を育てることにつながります。 また、委員会のメンバーと協力して活動することで、「協調性」も身についていきます。一人ではできないことも、みんなで力を合わせれば実現できる―そんな経験を通じて、チームワークの大切さを学ぶことができます。

リーダーシップと思いやり

委員会活動では、時には委員長や副委員長として、活動を導く立場になることもあります。また、後輩に活動を教える機会もあるでしょう。 このような経験を通じて、人をまとめる力や、相手の気持ちを考えて行動する力が育っていきます。これらの力は、大人になってからも、とても役立つものです。

主な委員会の種類と活動内容

放送委員会

給食の時間の放送

みんなが同じ時間に給食を始められるように、準備の合図や音楽を流します。「手を洗いましょう」や「配ぜんを始めましょう」など、大切な案内をする仕事です。

朝の音楽放送

朝の会が始まる前に、みんなが気持ちよく一日を始められるように音楽を流します。季節に合った曲を選んで、学校中に明るい雰囲気を作ります。

学校行事での放送係

運動会や学習発表会などの行事で、マイクの準備をしたり、案内の放送を流したりします。大勢の人に聞こえるように、はっきりとした声で放送することが大切です。

放送設備の管理

マイクやスピーカーがきちんと使えるように、放送室の機械を正しく使う方法を覚えます。先生と協力しながら、放送室の整理整とんもします。

図書委員会

本の整理や修理

図書室の本を決められた場所に並べたり、こわれた本を直したりします。みんなが読みたい本を見つけやすいように、本のばしょを分かりやすく表示することも大切な仕事です。

図書室の飾りつけ

季節に合わせてかざりを作ったり、新しく入った本を紹介するコーナーを作ったりします。みんなが図書室に来たくなるような、楽しい空間づくりを心がけます。

おすすめ本の紹介

おもしろい本や役に立つ本を選んで、みんなに紹介します。本の内容を分かりやすく説明したり、読んでみたくなるような紹介カードを作ったりします。

図書だよりの作成

新しく入った本の情報や、図書室でのできごとをお知らせする「図書だより」を作ります。先生と相談しながら、みんなが読みたくなる内容を考えます。

保健委員会

けんこう観察のまとめ

クラスのけんこう観察カードを集めて、かぜなどで休んでいる人が多くなっていないかを調べます。みんなの健康を守るために、大切な情報を集める仕事です。

手洗い場の管理

せっけんがなくなっていないかチェックしたり、手洗い場をきれいに保ったりします。みんなが気持ちよく手を洗えるように、毎日確認します。

保健室の整理整とん

保健室の先生と協力して、ベッドのシーツをきれいにしたり、薬や道具を整理したりします。けがをした人がすぐに手当てを受けられるように準備します。

保健だよりの作成

季節の病気を予防する方法や、けんこうに過ごすためのヒントを、保健だよりにまとめます。保健室の先生と相談しながら、分かりやすい内容を考えます。

給食委員会

給食の準備と片付けの確認

各クラスで給食当番が正しく活動できているか確認します。エプロンや三角巾をきちんとつけているか、食器の運び方は安全かなどをチェックします。

給食だよりの作成

その日の給食で使われている食材や、食べ物の栄養について調べて紹介します。給食センターの先生から教えてもらった話を、みんなに伝える役目もします。

残食調査

給食がどれくらい残っているかを調べます。好き嫌いなく食べることの大切さを伝えたり、なぜ残すのかを考えて給食センターに伝えたりします。

食育活動の企画

給食を通じて食べ物の大切さを伝える活動を考えます。例えば、好き嫌いをなくすためのポスターを作ったり、食べ物の産地を紹介したりします。

美化委員会

校内のかんきょう整備

廊下やろう下、教室の前など、学校のいろいろな場所をきれいに保ちます。ごみが落ちていないかパトロールしたり、そうじの仕方をみんなに教えたりします。

ごみの分別指導

燃えるごみや、燃えないごみ、リサイクルできるものをきちんと分けられるように指導します。分別の仕方を分かりやすく説明した表も作ります。

花だんの管理

学校の花だんにある花の水やりや草取りをします。季節の花を植えたり、花だんの看板を作ったり、みんなが楽しめる花だんづくりを心がけます。

そうじ用具の点検

ほうきやちりとり、ぞうきんなどのそうじ道具が使えるかチェックします。こわれた道具を見つけたら先生に報告して、新しいものと取りかえてもらいます。

体育委員会

業間運動の計画

休み時間に行う運動の内容を考えて実行します。みんなが楽しく体を動かせるように、簡単なゲームや運動を企画して、放送で呼びかけます。

体育用具の管理

ボールやなわとび、体育館で使う道具などを整理します。体育倉庫の中を整とんしたり、用具の数を確認したり、こわれた物がないか調べたりします。

運動会の運営

運動会で使う道具の準備や片付けを手伝います。選手の整列を手伝ったり、競技で使う道具の確認をしたり、みんなが安全に運動できるように活動します。

体力向上の呼びかけ

外遊びや運動の大切さを伝えるポスターを作ります。なわとび検定会やマラソン大会などの行事でも、みんなが楽しく参加できるように工夫します。

生活委員会

あいさつ運動

朝、校門の近くに立って、登校してくる人にあいさつをします。「おはようございます」の声が学校中に広がるように、みんなのお手本になることを心がけます。

廊下歩行の見まわり

廊下を走る人がいないか見まわります。右側を歩くことや、静かに歩くことなど、安全に過ごすためのルールをみんなに伝えます。

くつ箱の整理

くつ箱がきちんと使われているか確認します。上ばきと外ばきが正しく並べられているか、落とし物のくつがないかなどをチェックします。

学校生活のルール

学校の決まりを守ることの大切さを伝えます。廊下や階段の歩き方、教室の使い方など、みんなが気持ちよく過ごすためのルールを分かりやすく説明します。

飼育委員会

動物のえさやり

学校で飼っているうさぎやにわとりなどの動物に、決められた時間にえさをあげます。えさの量や種類、与える時間をまもり、動物の健康を守ります。

小屋の掃除

動物が気持ちよく過ごせるように、小屋の中をきれいにします。古い

小屋の掃除

動物が気持ちよく過ごせるように、小屋の中をきれいにします。古いわらを取り換えたり、ふんを片付けたり、小屋の周りも清潔に保ちます。

動物の観察

毎日、動物の様子を観察して記録します。元気に動いているか、えさはしっかり食べているか、体の具合が悪くないかなどを確認します。

飼育日記の記入

その日の動物の様子や、えさの量、掃除をしたことなどを日記に書きます。次の当番の人に伝えたいことも、きちんと記録に残します。

掲示委員会

校内の掲示物の管理

廊下や階段の掲示板にある作品や案内を整理します。古くなった掲示物を取り替えたり、新しい掲示物をきれいに貼ったりします。

季節のかざり作り

春夏秋冬の行事や季節に合わせて、廊下や玄関をかざります。みんなが楽しい気持ちになれるように、色とりどりの飾りを工夫して作ります。

学校行事の案内

運動会や学習発表会などの行事を知らせる掲示物を作ります。いつ、どこで、何があるのかが分かりやすいように、見やすい場所にはります。

委員会活動の紹介

いろいろな委員会の活動の様子を写真や文章で紹介します。みんなが頑張っている姿を知ってもらえるように、分かりやすい掲示を心がけます。

委員会活動で大切にしたいこと

自分から進んで活動しよう

委員会活動は、「やらされている」のではなく、「自分たちの学校をより良くするために自分から行う」活動です。例えば、掲示物が古くなっていることに気づいたら、「取り替えた方がいいかな」と自分から考えて行動することが大切です。 このように、自分で考えて行動することで、活動がもっと楽しくなり、やりがいも感じられるようになります。また、自分から進んで活動することで、新しいアイディアも生まれてきます。

仲間と協力して活動しよう

委員会の活動は、一人では行うことができません。例えば、美化委員会で花だんの手入れをするときは、水やりをする人、草取りをする人、道具の準備をする人など、みんなで協力することが必要です。 また、委員会のメンバーには、得意なことも苦手なことも人それぞれ違いがあります。「〇〇さんは絵を描くのが上手だから、ポスター作りをお願いしよう」「△△君は力持ちだから、重い物を運ぶのを手伝ってもらおう」というように、お互いの良いところを活かして活動することが大切です。

さいごに:みんなの力で学校をより良く

これまで紹介してきたように、学校にはたくさんの委員会があり、それぞれが大切な役割を持っています。放送委員会の放送があるから給食の時間が分かる、図書委員会のおかげで本が探しやすい、美化委員会のおかげで学校がきれい、というように、各委員会の活動は学校生活になくてはならないものです。 みなさんが所属している委員会は、どれも学校全体の役に立っています。たとえ小さな仕事でも、それは必ずみんなの学校生活をより良くすることにつながっているのです。 また、委員会活動で学んだ「自分から考えて行動すること」「仲間と協力すること」「最後まで責任を持って取り組むこと」は、大人になってからもとても役立つ力になります。今の委員会活動は、みなさんの将来につながっているんです。 ぜひ、自分の委員会の活動に誇りを持って、積極的に取り組んでみてください。一人一人の活動が、きっと学校全体をもっと素晴らしいものにしていくはずです。

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