- 子育てコラム
発達障害やグレーゾーンの子供のお絵描きの特徴。頭足人やボディイメージって?
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お子さんのお絵描きを見て、「うまく描けていない」「同年代の子と比べて遅れている」と不安を感じるお父さんお母さんもいるのではないでしょうか。特に、発達障害のお子さんの中には、お絵描きが苦手な子が一定数いらっしゃいます。でも、お絵描きの発達には個人差があるもの。一人ひとりの特性を理解し、できることを褒めて認めながら、ゆっくりと見守ることが大切です。
子どものお絵描きの発達段階
子どものお絵描きは、年齢とともに少しずつ発達していきます。ただし、これはあくまで目安であり、個人差が大きいことを理解しておきましょう。
1歳~2歳
線をなぐりがきする時期。絵らしきものは描けませんが、クレヨンを持って自由に描く体験が大切です。
2歳~3歳
円を描けるようになる時期。次第に、簡単な形を組み合わせて、絵らしきものを描き始めます。
3歳~4歳
頭足人を描く時期。頭と手足だけの簡単な人の絵が特徴的です。
4歳~5歳
絵が細かくなり、体の部位も増えてくる時期。服や髪の毛なども描かれるようになります。
5歳~6歳
写実的な絵を描けるようになる時期。バランスや細かい部分まで、よく観察して描けるようになります。
発達障害児のお絵描きの特徴
発達障害やグレーゾーンのお子さんで、お絵描きが苦手な子には、いくつかの特徴があると言われています。
描画発達の遅れ
定型発達の子どもと比べて、描画の発達が遅れる傾向があります。年齢に応じた絵が描けないことがあります。
描画のこだわり
同じ絵を繰り返し描いたり、特定の色や形にこだわったりすることがあります。
描画の偏り
絵の一部分に偏りがあることがあります。例えば、細部ばかりが描かれていたり、全体のバランスが崩れていたりすることがあります。
ボディイメージとお絵描きの関係
ボディイメージとは
ボディイメージとは、自分の体についての意識や感覚のことを指します。自分の体の部位や位置、動きなどを正しく認識することが、ボディイメージの形成には重要です。
発達障害児のボディイメージの弱さ
発達障害のお子さんの中には、ボディイメージが弱い傾向があります。自分の体の部位や位置、動きなどを正しく認識することが難しいのです。
体の部位が欠けた絵の意味
発達障害のお子さんが描く絵には、体の部位が欠けていることがあります。これは、ボディイメージの弱さが影響している可能性があります。体の部位の認識が不十分なため、絵に表現できないのかもしれません。
頭足人について
頭足人とは
頭足人とは、子どもが描く絵の一つの発達段階を表す言葉です。頭と手足だけを描く簡単な人の絵のことを指します。
頭足人の描画の意味
頭足人は、3歳〜4歳頃に見られる描画の特徴です。体の部位の認識が十分ではないため、頭と手足だけで人を表現するのです。
頭足人と発達障害の関係
発達障害のお子さんの中には、年齢が上がっても頭足人の段階にとどまる子がいます。これは、ボディイメージの弱さや描画発達の遅れが影響している可能性があります。ただし、頭足人だからといって必ずしも発達障害というわけではありません。
発達障害児のお絵描きへの対応
発達障害のお子さんのお絵描きに向き合うときは、次のようなことを心がけましょう。
子どものペースを尊重する
お子さんのペースに合わせて、ゆっくりと描画の発達を見守りましょう。急がせたり、強制したりせず、お子さんが自分のペースで描ける環境を作ることが大切です。
描画を楽しむ環境を作る
お絵描きを楽しめる環境を作りましょう。お子さんの好きな画材を用意したり、一緒に描いたりして、お絵描きの時間が楽しいものになるよう工夫することが大切です。
褒めて認めることの大切さ
お子さんが描いた絵を褒めて認めることが大切です。うまく描けなくても、お子さんなりに頑張って描いたことを評価しましょう。できることを認めることで、お子さんのやる気を引き出すことができます。
他の表現方法も取り入れる
お絵描きだけでなく、他の表現方法も取り入れてみましょう。粘土やコラージュ、音楽や踊りなど、お子さんが楽しめる表現方法を見つけることで、創造性を育むことができます。
お絵描きの発達を支援する方法
お子さんのお絵描きの発達を支援するには、次のような方法が効果的です。
お手本を見せる
お子さんの描きたいものをお手本として見せることで、描画のイメージを持ちやすくなります。写真や絵本、実物などを用意して、お子さんが観察できるようにしましょう。トレーシングペーパーを使った、いわゆる「写し絵」もいいですね。
一緒に描く
お子さんと一緒にお絵描きをすることで、描画への興味を引き出すことができます。お子さんの描いたものに付け足しをしたり、お子さんに付け足しをしてもらったりと、一緒に絵を完成させる楽しさを味わいましょう。
お話を聞きながら描く
お子さんの話を聞きながら、一緒にお絵描きをしてみましょう。お子さんのイメージを言葉にすることで、絵に表現しやすくなります。お子さんの想像力を引き出すことができます。
描画に合った画材を選ぶ
お子さんの発達段階に合った画材を選ぶことが大切です。クレヨンや太い絵の具、大きな紙など、お子さんが扱いやすい画材を用意しましょう。
パターンで書き方を覚える
これは少し割り切った対応です。ひらがなや漢字を繰り返し書いて覚えるように、「チューリップ」「車」「太陽」など、未就学〜小学生の間によく出てきそうなモチーフを、練習して覚えてしまうというやり方です。お絵描き練習用の本なども販売されているので、遊びの中にさりげなく取り入れてもいいかもしれませんね。
ボディイメージを育てるための遊び
ボディイメージを育てるための遊びを取り入れることも効果的です。体の部位を指で触れたり、動かしたりする遊びや、鏡の前でポーズをとる遊びなどを通して、自分の体への意識を高めることができます。
専門家の支援について
お子さんのお絵描きの様子から、発達の不安が気になってしまうという場合は、専門家に相談することも検討しましょう。
作業療法士による評価と指導
作業療法士は、お子さんの発達段階に合わせた描画指導を行います。お子さんの描画の特徴を評価し、個別の支援プログラムを提案してくれます。
心理師による心理的サポート
心理師は、お子さんの心理面でのサポートを行います。お絵描きに対する苦手意識や自信のなさなど、お子さんの気持ちに寄り添いながら、お絵描きを楽しめるようサポートしてくれます。
児童発達支援や放課後等デイサービスなどの療育の利用
療育では、さまざまな支援プログラムの中にお絵描きや折り紙などん創作を取り入れている施設も多いです。また、他のお子さんとの交流を通して、お絵描きへの興味を高めることもできます。
まとめ:子どものお絵描きを見守るために
一人ひとりの発達の特性を理解する
お子さん一人ひとりの発達の特性を理解することが大切です。お絵描きの発達には個人差があること、発達障害のお子さんにはお絵描きの特徴があることを踏まえて、お子さんに合った見守り方を心がけましょう。
できることを認め、楽しむ環境を作る
お子さんができることを認め、褒めることが大切です。お絵描きを楽しめる環境を作り、お子さんのやる気を引き出しましょう。お子さんが自分のペースで描ける環境づくりを心がけましょう。
必要に応じて専門家の支援を受ける
お子さんのお絵描きの発達に不安がある場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。作業療法士や心理師、発達支援教室などを活用して、お子さんに合った支援を受けることができます。
お絵描きはコミュニケーションのツール
お絵描きは、お子さんの感性を育み、自己表現の手段となります。うまく描けるかどうかよりも、お子さんなりに表現する楽しさを味わえることが何より大切。お子さんの描いた絵から、お子さんの気持ちを汲み取ることができます。お絵描きを通して、お子さんとのコミュニケーションを深めていきましょう。
発達障害のお子さんのお絵描きの発達は、ゆっくりとしたものかもしれません。でも、焦らずに、お子さんのペースに合わせて見守ることが大切です。お子さんができることを認め、お絵描きを楽しめる環境を作ることで、お子さんの創造性を育むことができるはずです。お子さんの小さな成長を喜び、お絵描きを通してお子さんとの絆を深めていってくださいね。