2024.04.21
  • コラム

発達障害の子供の運動会への備え方

運動会は子供にとって楽しみなイベントですが、発達障害のある子供にとっては苦手なこともあり、戸惑うことが多くあります。大勢の人で賑わう運動場の環境や、集団行動の強要、運動能力の差が目立つことなどがストレスの原因になりがちです。この記事では発達障害の子供の運動会への備え方をご紹介いたします。

運動会がストレスになる理由

刺激が多く過ごしにくい環境

運動会は大勢の人で賑わい、大きな声援や音響設備の音などがあり、発達障害の子には刺激が多すぎる環境です。感覚過敏な子は集中できず、ストレスを感じてしまいます。

集団行動や待ち時間が苦手

運動会では団体行動を強いられ、じっとした態度が求められます。発達障害の子は、そうした制約があると落ち着きがなくなる場合があります。また、自分の出番を長く待つのも苦手です。

運動能力の個人差が目立つ

運動会の種目によっては、子供同士の運動能力の開きが露わになります。発達障害の子は、運動面での苦手さがクローズアップされるため、劣等感やフラストレーションを感じやすくなります。

運動会に向けた事前の準備

運動会の流れを視覚化する

運動会の流れを絵カードやスケジュール表で示すと、見通しがもてて安心できます。いつ、どんな活動があるのかを事前に知らせましょう。

応援の仕方を伝える

応援の仕方にも規則があり、集中力のない発達障害の子には分かりづらいことが多いでしょう。具体例を示し、どんな応援が適切かを事前に教えましょう。

休憩場所を確保する

運動会は長時間におよぶことが多いため、こまめに休憩を取る必要があります。事前に教師と相談し、静かに過ごせる場所を確保しておきましょう。

当日の配慮ポイント

集中できる場所を確保する

当日は、運動会の状況に合わせて、子供が集中できる場所を確保しましょう。例えば運動場の端など、少し離れた場所に場所取りをするなどです。

過度の期待をかけない

発達障害の子の様子を見ながら、できる範囲で関わらせるようにしましょう。無理に参加させようとせず、子供の状態に合わせて臨機応変に対応しましょう。

褒め方を工夫する

子供の頑張りを認める時は、具体的でわかりやすい言葉を使うことが大切です。「頑張ったね」では伝わりにくいので、「リレーで一生懸命走ったね」などと伝えましょう。

個別の対応が必要な場合

運動会を見学するだけでも良い

当日の子供の様子を見て、参加するのが難しそうであれば、無理に参加させずに見学するだけでも構いません。子供に合わせた対応が必要です。

別室で過ごす選択肢も

運動会自体がストレスになる子供もいるでしょう。そうした場合は、教師と相談して別室で過ごすという選択肢もありえます。

本人の気持ちを尊重する

発達障害の子供一人ひとりで、落ち着ける環境は異なります。子供の気持ちを尊重し、無理強いはせず、子供に合った過ごし方を選びましょう。

教師や他の保護者に理解を求める

発達障害についての説明を行う

事前に担任の先生や他の保護者に、発達障害の子供の特性を説明しておくと良いでしょう。周囲に理解を求め、協力してもらえる体制を整えましょう。

個別対応の必要性を伝える

発達障害の子供一人ひとりに合わせた臨機応変な対応が求められることを伝え、個別ケアの必要性を理解してもらう必要があります。

協力体制を築く

運動会当日は、担任の先生や保護者の皆さんに子供の様子を見守ってもらったり、細かい対応を手伝ってもらえると助かります。事前に協力体制を築いておきましょう。

発達障害児への理解を深める

専門家に相談する

専門家に子供の障害特性を相談し、アドバイスをもらうことも大切です。どんな配慮が必要か、具体的な方法を教えてもらえます。

当事者の体験談を参考にする

発達障害当事者の方の体験談を読むことで、子供の気持ちがよく分かるようになります。大人になってから書かれた体験記は参考になるでしょう。

子どもの立場に立って考える

発達障害のある子どもの目線に立って、運動会をどう感じるだろうかを考えてみることが大切です。その子なりの感じ方があり、適切な対応が異なってくるはずです。

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