2024.04.21
  • コラム

発達障害の子どもの”不注意”への理解と対処法

発達障害の子どもは、さまざまな特性があります。中でも”不注意”は、多くの親が気になる症状の一つです。こうした子どもの不注意な行動は、親として心配になりますよね。しかし、原因や対処法を理解すれば、上手に関わることができます。発達障害の子どもの不注意への理解を深め、寄り添う方法を一緒に学んでいきましょう。

発達障害の子どもによくある「不注意」とは?

不注意の原因と具体例

発達障害の子どもの不注意の背景には、さまざまな原因が考えられます。

注意力の持続が難しい

発達障害の子どもは、注意を長く持続させることが苦手です。例えば、宿題をしている最中に気が散ってしまったり、説明を最後まで集中して聞けなかったりするのはこのためです。

細かい作業が苦手

細かい動作を要する作業は、発達障害の子どもにとって大変です。例えば、ひもを通したり、ボタンをかけたりするのが苦手な子が多いでしょう。こうした細かい作業を必要とする場面で、不注意な行動につながります。

指示や手順を守れない

複数の指示や手順を理解し、順序立てて行動することが難しいのが発達障害の特性です。そのため、「まず○○、次に○○」といった指示通りに動けず、不注意に見える行動になってしまうのです。

不注意が引き起こす問題

学習面での影響

授業中に注意が散漫になったり、宿題を忘れたりと、学習面で不注意が影響します。そのため学力につまずきが生じがちです。

生活面での影響

忘れ物が多かったり、身の回りの片づけができなかったりと、生活全般で不注意が現れます。自立した生活が難しくなる原因にもなります。

対人関係での影響

会話の流れを逃したり、相手の気持ちを読み取れなかったりと、不注意が対人関係にも影響します。孤立につながりかねません。

不注意への対処法

環境を整える

発達障害の子どもにとって、雑然とした環境は気が散りやすく、不注意な行動につながります。部屋の片づけや、机の上を整理整頓することが大切です。時計や目覚まし時計を活用して時間を意識させるのも有効な方法の一つです。

ルーティンを作る

発達障害の子どもは、ルーティンを守ることができます。朝の支度の手順や学習の順番を決めて、毎日同じパターンを繰り返すことで、不注意な行動を防げます。

視覚的な手がかりを用いる

発達障害の子どもは、言葉よりも視覚情報の方を捉えやすい傾向にあります。そこで、スケジュール表やタスクボードなどの視覚的な手がかりを活用するとよいでしょう。

褒める機会を作る

完璧を求めすぎず、小さな成功を認めて褒めることが大切です。「今日は机の上が片づいているね」など、具体的に褒めると、不注意な行動が減る可能性が高まります。

専門家に相談するタイミング

不注意な行動が、年齢相応の範囲を大きく外れている場合は、専門家に相談することをおすすめします。子どもの気になる行動の頻度や程度をメモに取り、かかりつけ医や専門機関に相談しましょう。

不注意がある子への正しい接し方

短所ではなく長所に目を向ける

「不注意で困った」と短所に目が行きがちですが、発達障害の子どもには長所もあります。例えば、こだわりが強い分集中力があったり、物事に対する好奇心が旺盛だったりするなど、それぞれの個性を大切にしましょう。

焦らず寄り添う

不注意な行動に焦ってしまうと、子どもにもストレスがかかります。「大丈夫、一緒にやろう」と寄り添い、できることから少しずつ取り組む姿勢が大切です。焦らず、子どもの成長を信じることが何より大事なのです。

まとめ

発達障害の子どもの不注意は、原因や特性を理解すれば、必ずしも心配することはありません。環境を整え、ルーティンやわかりやすい手がかりを用いつつ、焦らず寄り添うことが何より大切です。専門家に相談するタイミングも見極めながら、子どもの長所に目を向け、成長を見守っていきましょう。

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