2024.03.28
  • コラム

発達障害の子どもの”気持ちの切り替え”に理解を〜上手に対処するコツ〜

発達障害の子どもは、気持ちの切り替えが上手にできないことが多くあります。遊びを続けたり、怒りや泣き声が止まらなかったりと、親としては気持ちの切り替えができないことに悩むことでしょう。しかし、そうした行動の背景にある原因や対処法を理解すれば、子育ても楽になるかもしれません。一緒に考えていきましょう。

発達障害の子どもの「気持ちの切り替え」への理解と対処法

気持ちの切り替えができない原因

こだわりが強い

発達障害の子どもは、特定のものや活動にこだわりが強い傾向にあります。好きなおもちゃや遊びから切り替えを求められると、なかなか気持ちが動かず、それ以外のことには注意が向きません。

想像力や柔軟性に欠ける

発達障害の子どもは、想像力が乏しく、状況を柔軟に切り替えることが苦手です。「次はこうしよう」と新しい場面を想像したり、思考を切り替えたりするのが難しいのです。

感情の動きが緩やか

怒りやイライラなどの感情が高まっても、すぐには収まりません。感情の動きが緩やかで、簡単に気持ちを切り替えられないことも要因の一つです。

気持ちの切り替えができないと現れる行動

遊びや活動からの切り替えができない

おもちゃで遊んでいるときに「それまでにしましょう」と言われても、なかなか気持ちが動かず、遊びを続けてしまいます。

怒りやイライラが収まりにくい

一度怒りや興奮状態になると、すぐには切り替えられず、なかなかその状態から抜け出せません。

朝の支度や着替えに時間がかかる

遊びから着替えや朝の支度に切り替えるのが難しく、いつまでも準備に時間がかかってしまいます。

気持ちの切り替えを助ける対処法

視覚的な手がかりを活用する

カウントダウンタイマーやスケジュール表など、視覚的な手がかりを用いることで、切り替えの見通しがつきやすくなります。

リマインドとフェードアウトを行う

「あと5分で片づけの時間です」と事前に知らせ(リマインド)、徐々に現在の活動をフェードアウトさせていく方法が有効です。急に切り替えを求めないことで、子どもも徐々に気持ちの切り替えができるようになります。

切り替えの合図を決めておく

かけ声や音楽、サインなど、子ども自身が気持ちを切り替える合図を決めておくのも良いでしょう。あらかじめ決めておくことで、合図を認識しやすくなります。

スケジュールを立てる

1日のスケジュールをはっきりさせて、時間を区切ることで、見通しが立ち、気持ちの切り替えも容易になります。

親が気をつけるべきこと

焦らずに構えず寄り添う

気持ちの切り替えができないことに焦ってしまうと、かえって子どもに緊張感を与えてしまいます。焦らず、子どものペースに合わせ、寄り添いながら対応していくことが肝心です。

子どものペースを尊重する

切り替えのペースは人それぞれ違います。子どもの個性を尊重しながら、焦らずゆっくりと付き合っていくことが大切なのです。

小さな変化を認め褒める

切り替えの時間が少しずつでも短くなったり、気持ちの切り替えができるようになったりした場合は、積極的に認め褒めてあげましょう。小さな変化を喜び合うことで、子どもの自信にもつながります。

まとめ

発達障害の子どもは、気持ちの切り替えが難しいことが特徴的です。しかし、原因と行動のサインを理解し、適切な手がかりやリマインドを用いることで、切り替えへの支援ができます。焦らずに子どものペースに合わせ、寄り添いながら、見守り続けていくことが何より大切なのです。

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