- 子育てコラム
子供が逆さバイバイをする理由って?自閉症との関係や正しいバイバイの教え方
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バイバイをするとき、手のひらを相手ではなく自分に向ける「逆さバイバイ」をする子どもがいます。これは自閉症の症状なのでしょうか?
逆さバイバイは、自閉症のお子さんの中にみられる特徴の一つですが、必ずしもこの行動自体が自閉症の診断につながるわけではありません。この記事では、逆さバイバイについて詳しく解説するとともに、自閉症の特徴や診断方法についてもお伝えします。
逆さバイバイとは?
逆さバイバイとは、バイバイをするとき、手のひらを相手ではなく自分に向けて手を振る行動のことを指します。一般的にバイバイは、手のひらを相手に向けて行いますが、逆さバイバイでは手の甲が相手に向けられます。
なぜ子供は逆さバイバイをするの?
子供が逆さバイバイをすることには、いくつかの理由が考えられます。
- 相手の行動を模倣しているため
子どもは、親や周囲の人の行動を見て、それを真似ることで学習します。バイバイの仕草を見た子どもが、そのまま自分に向かって手を振ると、逆さバイバイになってしまうのです。 - 視点の転換が難しいため
正しいバイバイをするには、相手の立場に立って、自分とは逆の動作をする必要があります。しかし、これには視点を転換する力が求められます。発達段階の中で、この視点の転換が難しく、逆さバイバイになってしまうことがあります。 - 自閉症の特性が関係している可能性も
自閉症の子どもは、他者の視点に立つことが苦手だと言われています。そのため、相手の立場に立って手の向きを考えることが難しく、逆さバイバイをすることがあります。ただし、逆さバイバイをするからといって、必ずしも自閉症だとは限りません。
自閉症と逆さバイバイの関係は?
自閉症スペクトラム障害(ASD)は、コミュニケーションや対人関係、興味や行動のパターンに特徴のある発達障害です。自閉症の子どもは、他者の気持ちを理解したり、社会性を身につけたりすることが難しいとされています。
逆さバイバイは、自閉症の子どもによくみられる行動の一つですが、それだけで自閉症と診断することはできません。自閉症の診断には、以下のような特徴が総合的に評価されます。
- 言葉の発達の遅れ
- コミュニケーションの困難さ
- 対人関係の形成の難しさ
- 限定された興味や反復的な行動
- 感覚の過敏さや鈍感さ
こうした特徴が複数みられる場合は、専門家への相談を検討してもよいかもしれません。
子供に正しいバイバイを教えるには?
逆さバイバイをしているからといって、すぐに自閉症を心配する必要はありません。子どもの成長には個人差があるため、バイバイの仕方も人それぞれです。
もし、正しいバイバイの仕方を教えたい場合は、以下のようなステップで行うのがおすすめです。
- 手本を見せる
親が正しいバイバイの仕方を見せることで、子どもは視覚的に学習することができます。 - 一緒に練習する
子どもの手を取って一緒にバイバイの動作を繰り返し練習しましょう。手のひらが相手に向くように意識させることが大切です。 - ほめる
子どもが正しいバイバイをしたら、たくさんほめてあげましょう。ポジティブな反応が、学習を促進します。
逆さバイバイは、子どもの成長過程でよくみられる行動の一つです。繰り返し練習することで、多くの子どもは自然に正しいバイバイを身につけていきます。
まとめ
逆さバイバイは、自閉症の子どもに多くみられる特徴の一つですが、それだけで自閉症と診断することはできません。
ただし、言葉の発達の遅れやコミュニケーションの困難さなど、他の自閉症の特徴もみられる場合は、専門家に相談することをおすすめします。早期発見・早期療育が、子どもの健やかな成長につながります。
子育ての中で気になることがあれば、一人で抱え込まずに周囲の支援を求めることが大切です。医療機関や発達支援センターなどの専門機関が、子どもの発達をサポートしてくれます。安心して子育てができるよう、適切な支援を受けましょう。