- 子育てコラム
イヤイヤ期はいつからいつまで?月齢ごとの特徴と「やって良かった」対策の紹介
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イヤイヤ期とは
イヤイヤ期の定義と特徴
イヤイヤ期とは、主に1歳半から3歳頃にかけて表れることが多い子どもの行動の特徴を指します。この時期の子どもには、以下のような特徴があります。
- 「何でも自分でしたい」という自立心が芽生える
- 自己主張が強くなり、「イヤ!」と拒否することが多くなる
- 親の言うことに反抗的になる
イヤイヤ期は、子どもの自我の芽生えと自己主張の表れであり、成長の証と言えます。
イヤイヤ期が起こる原因と理由
イヤイヤ期が起こる主な原因は、以下の2つです。
- 子どもの自我の芽生え
- 自立心の高まり
子どもは自分でできることが増えると、自信を持って行動するようになります。また、親から独立した一個人として、子どもなりに自分の意思を主張するようになるのです。
イヤイヤ期と癇癪って違うの?
イヤイヤ期と癇癪(かんしゃく)は、どちらも子どもの情緒的な反応ですが、いくつかの違いがあります。
イヤイヤ期は、1歳半から3歳頃にかけての発達段階で、子どもが自我の芽生えとともに、自己主張を強く表す時期を指します。この時期の子どもは、「自分でしたい」「自分の思い通りにしたい」という欲求が強くなり、大人の要求に反抗することが多くなります。イヤイヤ期の行動は、子どもの成長過程で自然に現れるものであり、一時的なものです。
一方、癇癪は、子どもが自分の欲求が満たされなかったり、思い通りにならなかったりしたときに起こる、激しい感情の爆発状態を指します。癇癪を起こしている子どもは、大泣きしたり、地面に寝そべったり、物を投げたりするなど、感情のコントロールを失った状態になります。癇癪は、イヤイヤ期に限らず、幼児期全般で見られる行動です。
つまり、イヤイヤ期は発達段階の一つであるのに対し、癇癪は感情の爆発状態を指します。イヤイヤ期の子どもは、自己主張が強くなるものの、感情のコントロールはある程度できるようになっていきます。一方、癇癪を起こしている子どもは、感情のコントロールができない状態に陥っています。
ただし、実際には、イヤイヤ期と癇癪が重なって現れることも多いです。イヤイヤ期の子どもは、自分の思い通りにならないことへのフラストレーションから、癇癪を起こしやすくなるためです。子どもの発達段階と、その時々の感情状態を理解し、適切に対応することが大切です。
イヤイヤ期のタイミングと期間
イヤイヤ期はいつから始まることが多い?
個人差はありますが、一般的には1歳半〜2歳前後に始まることが多いです。この時期の子供には以下のような兆候が見られ始めます。
- 歩けるようになり、行動範囲が広がる
- 手指を使って自分でできつことが増える
- 「イヤ!」「自分で!」といった言葉を盛んに使う
ただし、イヤイヤ期に突入する正確な月齢は子どもによって異なります。
イヤイヤ期のピークはいつ?
多くの子どもは、2歳前後にイヤイヤ期のピークを迎えます。『魔の2歳児』と呼ばれるのもそのためです 笑 この時期の子どもの特徴は以下の通りです。
- 自己主張が激しくなる
- 親の言動に反発することが多くなる
- 「ママ嫌い!」「自分で決めるの!」「こっちでないとダメ!」など、自我の主張がさらに強くなる
子どもの性格やその日の体調によっても、イヤイヤの激しさは変化します。
イヤイヤ期はいつまで続く?
イヤイヤ期の終わりは、子どもによって個人差が大きいのが特徴です。2歳半から3歳頃になると、徐々に収まっていくことが多いですが、なかには4歳以降もイヤイヤ期が続く子どももいます。ただし、月齢が進むにつれ、イヤイヤの仕方は変化していきます。全体的には、言葉の発達とともに、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになり、イヤイヤ行動は減っていくのが一般的です。
1歳のイヤイヤ期の特徴
1歳児のイヤイヤ期は、歩けるようになることで自我が芽生え始める時期です。この時期の特徴は以下の通りです。
- 何にでも興味を示し、自分のやりたいことを突き進もうとする
- 言葉の理解はまだ十分ではないので、イヤイヤ行動で自己主張することが多い
- 危険なことに手を出そうとすることが多い
まだ親や保育園の先生など、周囲の大人への依存度は高く、大人と過ごす時間が多くなります。
2歳のイヤイヤ期の特徴
2歳児は自我がより明確になり、自己主張が一気に激しくなる時期です。この時期の特徴は以下の通りです。
- 「自分で決める!」と言って聞かなかったり、「イヤ!」を連発したりすることが多い
- 言葉の発達により、自分の気持ちを短い言葉で表せるようになる
- イヤイヤ行動のピークを迎え、親を困らせることが多い
成長の表れと捉え、子どもに寄り添うことが大切です。
3歳以降のイヤイヤ期の特徴
3歳を過ぎると、少しずつイヤイヤ期は落ち着いて来ることが多いです。この時期の特徴は以下の通りです。
- 自我がしっかりと育ち、自分でできることが増える
- イヤイヤ行動も減っていく
- 言葉でのコミュニケーションがより円滑になる
ただし、個人差が大きいのは3歳以降も同様。子どもの成長に合わせて、柔軟に対応することが求められます。
イヤイヤ期の具体的な行動とやって良かった対策
イヤイヤ期の対策として、【理想】は子どもが自主的に「やろう」と思えるように持っていくこと。でも、これが難しいのが実際ですよね。ただ「やりなさい」と言うだけだと本人が嫌がることを「楽しいこと」と思わせられるような働きかけが重要です。
食事に関するイヤイヤ行動と対策
「これ嫌い!」ご飯を食べない、食べ物を投げるなど
イヤイヤ期の子どもは、食事に関してもイヤイヤ行動を示すことが多いです。以下のような行動があります。
- 食べ物を口に運ぶのを嫌がる
- 食べ物を投げる
- 偏食が進む
- 食事の時間が長引く
こうしたイヤイヤ行動に対して、叱ったり強制するとイヤイヤがより激しくなってしまい収集がつかなくなることも…。親が大切にしたい姿勢としては、子どもが自分で食べようとする意欲を大切にすることです。
これが良かった!な対処法
- 親が先に食べて「おいしいよ」と盛り上げてあげる
- 食べ物で即興の物語を作って実況しながら食べる「トマト電車が◯◯くんのお口に入っていくよ」など
睡眠に関するイヤイヤ行動と対策
「まだ遊ぶの!」寝すことを渋り夜更かしがちに
イヤイヤ期の子どもは、もっと遊びたいからと就寝時間にぐずることも多いです。以下のような行動があります。
- 「もう遊びたい」と寝ることを拒否する
- 夜中に起きて泣く
- 寝つきが悪くなる
睡眠に関するイヤイヤ行動には、寝る前の過ごし方を工夫することが大切。就寝前は、ゆったりとした雰囲気を作り、絵本を読むなどして子どもが落ち着ける時間を設けましょう。寝かしつけは根気強く、子どものペースに合わせることが求められます。
これが良かった!な対処法
- 夕飯後はテレビやゲームは見ない生活習慣に
- 就寝前は布団の中で寝転びながらお話しタイム「◯◯ちゃん物語」のようなオリジナルの話をその場ではちゃめちゃな展開なお話を作ってあげると喜びます
- アイテム選びも重要。子供が好きなキャラクターのパジャマや寝具を選ぶとお着替えもスムーズに
着替えやオムツ替えに関するイヤイヤ行動と対策
着替えやオムツ替えの場面でも、イヤイヤ行動が表れやすいです。以下のような行動があります。
- 着替えを嫌がって逃げ回る
- オムツ替えに抵抗する
こうしたイヤイヤ行動には、例えば、着る服を子どもに選ばせたり、オムツを自分で取ってきてもらったりするのも一案です。
これが良かった!な対処法
- 定番ですがディズニーや新幹線など子供が好きな柄が入った服を選ぶ。
- お着替えやおむつ替えをお医者さんごっことミックス!「お医者さんが救急車が運ばれた◯◯ちゃんのオムツを外しま〜す」のようにいつもと雰囲気を変えると笑ってくれるかも
外出時のイヤイヤ行動と対策
外出先でのイヤイヤ行動は、親を悩ませるものの代表格。以下のような行動があります。
- 買い物先で駄々をこねる
- 行きたくない場所へ連れて行こうとすると大泣きする
外出時のイヤイヤ行動を防ぐには、事前の準備が欠かせません。外出の目的や予定を子どもに伝え、見通しを持たせることが大切。また、子どもの気持ちを汲み取り、できる範囲で子どもの意見を取り入れるのも一つの方法です。急がせたり、強制したりせず、子どものペースに合わせて行動するのが望ましい対応ですが、実際は難しいですよね 笑
その他のイヤイヤ行動と対策
歯磨き、お風呂、薬を飲まないなど
生活のあらゆる場面で、イヤイヤ行動は表れます。以下のような行動が代表例です。
- 歯磨きを嫌がる
- お風呂に入りたがらない
- 薬を飲むのを拒否する
こうした場面でも、子どもに強制するのではなく、楽しい雰囲気を作ることが大切です。例えば、歯磨きを嫌がる子どもには、歯磨き粉の味を変えてみたり、歯磨きソングを歌ったりするのも効果的。歯磨きのアクションに合わせて画面内でポケモンが活躍するアプリ『ポケモンスマイル』も小さい子供たちに人気です。
お風呂用のお気に入りのおもちゃを探すのも、お風呂を好きになってもらう定番の方法の一つです。子どもの気持ちを尊重しつつ、工夫しながら乗り越えていくことが求められます。お風呂の壁に貼るタイプのお絵描きセットも使えますよ!
イヤイヤ期の子どもと過ごし方と心構え
イヤイヤ期におすすめの遊びと絵本
イヤイヤ期の子どもとの過ごし方で大切なのは、スキンシップを多く取り、子どもが安心できる時間を作ること。以下のような遊びや絵本がおすすめです。
- 体を使う遊び(外遊び、身体を動かすゲームなど)
- リズム遊び(音楽に合わせて踊るなど)
- 子どもの気持ちを代弁するような絵本
子どもの興味関心に合わせて、遊びや絵本を取り入れていくことが大切です。
イヤイヤ期の子どもとのコミュニケーション方法
言い換え・気持ちの代弁など
イヤイヤ期の子どもとのコミュニケーションで心がけたいのは、子どもの気持ちを受け止めること。以下のような方法が効果的です。
- 子どもの言葉をそのまま繰り返す
- 「〜したいんだね」と気持ちを代弁する
- 「〜が嫌だったの?」と聞いてあげる
- 子どもの要求を別の言葉で言い換える(「お菓子は後にしよう」→「ご飯の後にお菓子を食べようね」など)
子どもの自主性を尊重しつつ、気持ちに寄り添うことが大切です。
イヤイヤ期の子どもへの言葉がけ
イヤイヤ期の子どもに対する言葉がけで大切なのは、以下の点です。
- 否定ばかりしない
- 子どもの頑張りを認め、ほめる
- 具体的で分かりやすい言葉で伝える
- 穏やかで優しい口調を心がける
- 子どもができることは任せ、できないことはさりげなくサポートする
- 子どもの自己主張を認めつつ、適切な範囲でコントロールする
子どもの気持ちに寄り添い、肯定的な言葉がけを重ねることが、イヤイヤ期の乗り越えにつながります。
ただ、そうは言っても叱ることが必要な場面が出てくることも事実です。「うちの家庭はこのラインを越えたら強い口調になっても止めよう」というルールをあらかじめ決めておくと、親の気持ちとしても整理がつきやすいでしょう。また、仮に叱ったとしても、そのあと少し間を置いて共感の言葉をかけてあげるなどのフォローをしてあげられたら素敵ですね。
親のメンタルコントロールの大切さ。イヤイヤ期に関する研究結果のご紹介
子どもの反抗や自己主張に対する親の対応の種類
イヤイヤ期の子どもの反抗や自己主張に対する親の対応は、大きく3つのパターンに分かれることが、下記論文で論じられています(「歩行開始期における母子の共発達―子どもの反抗・自己主張への母親の適応過程の検討―」坂上裕子, 発達心理学研究, 2003)。
- 自己中心型対応:怒ったり無視したりして、親の意図通りに従わせようとする
- 親子折衷型対応:子どもの気持ちを尊重しつつ、説得したり気を引いたりして、親の意図に沿うよう導く
- 子ども中心型対応:子どもの要求にそのまま従ってしまう
この中では、親子折衷型の対応が最も望ましいと考えられています。
子どもの反抗的行動をどう捉えるかで親の対応は変わる
子どもがイヤイヤして言うことを聞かないとき、親がそれをどのように捉えるかによって、対応は大きく変わることが示されています(「母親の被害的認知が虐待行為に及ぼす影響」中谷奈美子・中谷素之, 発達心理学研究, 2006)。
- 「自分を困らせる嫌がらせ」のように捉える → 怒ったり叩いたりするなどの高圧的な態度で対応しがち
- 「成長の証」と肯定的に受け止める → 言葉で説明したり気持ちに共感したりして、穏やかに対応できることが多い
親が子供をどう捉えているか?という認知が、イヤイヤ期の対応にも大きな影響を与えているのです。後者の心持ちを理想と考えたいですね。
イヤイヤ期の行動の裏には、子どもなりの思いがあることを理解することが大切です。
イヤイヤ期を乗り越えるコツとポイント
子どもの気持ちを汲み取る
イヤイヤ期を乗り越えるためには、子どもの気持ちを汲み取ることが何より大切。以下のような点を心がけましょう。
- 子どもの言葉や表情、しぐさから、子どもの思いを読み取る
- 「イヤ」の裏にある「自分でしたい」「認めてほしい」といった気持ちを受け止める
- 子どもの要求をできる範囲で受け入れ、適切に対応する
環境を整える
イヤイヤ期の子どもが自分で選択し、行動できる環境を整えることが大切。以下のような工夫が効果的です。
- 子どもの手の届く位置にお気に入りのおもちゃを置く
- 子ども用の食器を用意する
- 子どもが自分で試行錯誤できる環境を作る
子どもがイヤイヤする理由が実は環境による物理的なストレス(自分で取りたいものが取れないなど)と言うことも意外と多く、環境面の整備も試してみてもいいかもしれません。
選択肢を与える
イヤイヤ期の子どもに対しては、子どもの要求を全て受け入れるのではなく、いくつかの選択肢を与える(「青い服と赤い服、どっちにする?」など)ような関わり方が大切です。
子どもの自主性を尊重しつつ、適切な範囲でコントロールしていくことが、イヤイヤ期の乗り越えにつながります。
イヤイヤ期を乗り越えた先に子どもの成長が!
イヤイヤ期を乗り越えることの意味と重要性
イヤイヤ期は、子どもの成長にとって欠かせない大切な時期。この時期を通して、子どもは以下のような力を身につけていきます。
- 自分の意思を持つ存在であることの認識
- 自己主張する力
- 自分に自信を持ち、自分の意思で行動する力
- 社会性やコミュニケーション能力
どれだけ対処を頑張ってもどうしようもないときは「この時期があるから成長していくんだな」と前向きに捉える、ある意味では諦めが肝心な場合もあるでしょう。数年後に「あの頃は毎日イヤイヤしてたなあ」と懐かしくなるかもしれません。
イヤイヤ期を経験しない子どもの特徴と対応
イヤイヤ期を全く経験しない子どももいます。それ自体は個々の性格であるため特段問題があるわけではありませんが、「本当は自己主張したいけどできない」状態になっていないかどうかは気にしてあげましょう。自分に自信が持てずにオドオドしている状態なども考えられます。
イヤイヤ期を経験しない子どもに対しては、子どもの意思を尊重し、自己表現を促すことが大切です。子どもの小さな意思表示も見逃さず、受け止めていくことで、子どもの自己肯定感を育んでいけるはずです。
まとめ:イヤイヤ期を前向きに過ごすために
イヤイヤ期は、子どもの成長に欠かせない大切な時期。子どもの自我の芽生えと、自立心の高まりを前向きに受け止めることが何より大切です。イヤイヤ行動の裏には、子どもなりの思いがあることを理解し、子どもの気持ちに寄り添いながら、適切な対応を心がけたいですね!