2024.03.14
  • コラム

発達障害の子どもが「くるくる回る」行動の理解と対応方法

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発達障害やグレーゾーンのお子さんの中には、「くるくる回る」という行動をする場合があります。この記事では、「くるくる回る」行動の理解と効果的な対応方法について詳しく解説します。

「くるくる回る」行動の基本的な理解

まずは、この行動の基本的な特徴と発達障害との関連について理解しましょう。

発達障害と「くるくる回る」行動の関連性

「くるくる回る」行動は、特に自閉スペクトラム症(ASD)や感覚処理障害のあるお子さんによく見られます。この行動は、「常同行動」や「反復行動」の一種として分類されることもあります。発達障害のあるお子さんにとって、この行動には重要な意味や目的がある場合が多いのです。

「くるくる回る」行動の一般的な特徴

この行動の特徴としては、以下のようなものが挙げられます:

  • 自分の体を軸にして回転する
  • 特定の場所や状況で繰り返し行われる
  • 興奮時や不安時に頻度が増加する
  • 止めるよう言われても、すぐには止められないことがある

「くるくる回る」行動の背景にある理由

この行動には、様々な理由や目的が考えられます。お子さん一人ひとりで異なる場合もありますが、主な理由として以下のようなものが挙げられます。

感覚刺激を得たい(感覚統合の問題)

「くるくる回る」行動は子供が感覚刺激を求めるためにしていることが多いです。前庭感覚(バランスや体の動きを感知する感覚)の刺激を得ることで、体の感覚を整えようとしている可能性があります。例えば、回ることで得られる感覚が心地よかったり、逆に外部からの刺激を遮断するために回っていたりすることが考えらます。

不安やストレスを発散している

新しい環境や予期せぬ変化に直面したときなど、不安やストレスを感じた際に「くるくる回る」行動が増えることがあります。この行動が、お子さんにとってストレス解消や自己調整の手段となっている可能性があります。

実は興奮や喜びの表現かも

嬉しいことがあったときや興奮したときに、その感情を体で表現する方法として回る行動を取ることもあります。言葉で感情を表現するのが難しい場合、体の動きでそれを表すことがあるのです。

家庭でできる対応はどんなこと?

「くるくる回る」行動に対して、家庭でできる対応について紹介します。

まずは怪我をしないように安全な環境づくり

お子さんが回る際に怪我をしないよう、周囲に危険な物を置かないようにしましょう。柔らかいマットを敷くなど、安全に行動できる空間を確保することが大切です。

他の行動に代替する

回る代わりに他の方法で同じような感覚刺激が得られるように促してみるのも手です。例えば、トランポリン、ブランコ、バランスボールなど同じように繰り返しの刺激が得られる運動が効果的な場合があります。

専門家による支援も視野に

くるくる回る子供の気持ちがわかれば、無理にやめさせる必要があるかどうかは判断しなければいけません。もし日常生活や集団生活に支障が出るようであれば、専門家の支援を受けることを考えてもよいかもしれませんね。

作業療法による感覚統合の訓練

作業療法士による感覚統合訓練では、お子さんの感覚処理能力を向上させ、より適切な方法で感覚ニーズを満たす方法を学ぶことができます。

行動療法によるアプローチ

行動療法では、「くるくる回る」行動の代わりとなる適切な行動を段階的に学んでいきます。また、回る行動が起こる前兆を認識し、予防的な対策を立てる方法も学べます。

まとめ

発達障害のあるお子さんの「くるくる回る」行動に対しては、単に止めさせようとするのではなく、その行動の意味や目的を理解し、適切に対応することが重要です。

まずはお子さんの気持ちに立って理解してあげることから始めたいですね!

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